鍋の一面が緑だった。ミナリ——セリを、鍋いっぱいに載せて煮る。あれは好きな味だった。

聖水という街へ
明洞から足を延ばして、聖水に行った。
聖水はもともと工場や倉庫が集まっていた地区で、その建物を使った店が増えている。歩いていると、古い外観のまま中身だけ入れ替わった建物に何度も出会う。

観光地として整備された場所ではないので、人の流れも生活のそれに近い。

鍋の上が、全部緑
店で頼んだのはミナリの鍋だった。
運ばれてきたときに驚いたのは、量だ。鍋の表面が完全に緑で覆われている。下にスープと具があるはずなのだが、それが見えない。
煮えてくると嵩が減って、下のものが出てくる。ミナリは日本でいうセリで、香りが強い。その香りがスープ全体に移っていく。
これが好きな味だった。青い香りとスープの旨みが噛み合っていて、飽きずに食べ続けられる。緑の野菜をこれだけ一度に食べる機会は、日本の食卓にはあまりない。

キムチも別に出てくる。ここでも量が多い。

壁に貼ってあるもの
壁には写真や紙が何枚も貼ってあった。何が書いてあるかは読めなかったが、こういう壁のある店は、たいてい地元で長く続いている。

この日のメモ
- ヌンドンミナリは聖水(ソンス)にある
- 聖水は工場や倉庫の建物を使った店が増えているエリア
- ミナリ(セリ)を鍋の表面いっぱいに載せて煮る。煮えると嵩が減る
- 香りが強く、スープ全体に移る
- キムチも別に多めに出てくる
- この滞在は2025年3月末
- 営業時間・メニューは変わることがあるので、来店前に確認を
※2025年3月訪問。営業情報は訪問時点のものです。
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