熱海サンビーチのすぐ前に立つ熱海パールスターホテルは、地上10階・全87室。「全室温泉付き」を前面に出しているホテルだが、実際に泊まってみると、その“温泉付き”の中身は部屋タイプ名にそのまま書いてある。予約画面でいちばん読み飛ばされやすいところなので、撮ってきた写真と公式情報を突き合わせて整理しておく。
基本データ
- 開業:2022年9月26日(運営:国際観光資源開発)
- 規模:地上10階・全87室、全室に温泉付き
- 源泉:地下約220mの自家源泉/泉質はカルシウム・ナトリウム塩化物泉。加温・加水があるため、いわゆる完全な源泉かけ流しではない
- 住所:静岡県熱海市東海岸町6-45
- アクセス:JR熱海駅から徒歩約10分、タクシー約5分
- チェックイン15:00/チェックアウト12:00
- 館内:レストラン・バーが計7か所(多くは6F)、最上階に全長12mのインフィニティバス、1,500㎡超のフィットネス

風呂は「露天」とは限らない — 部屋名の末尾を読む
泊まった部屋の湯船は、正方形に近い据え置き型。壁も床も黒に近いダークグレーのタイルで、湯のすぐ脇にテレビが埋め込まれている。木の風呂椅子と桶が置かれ、屋根と壁にきちんと囲まれた造りだった。イメージしていた「露天風呂」とは違う。

公式の客室一覧を見ると理由がはっきりする。部屋タイプ名の末尾には必ず「ROTEN」「TERRACE BATH」「VIEW BATH」のいずれかが付いていて、これが風呂の形そのものを指している。ROTENは露天、TERRACE BATHはテラス側に置かれた湯船、VIEW BATHは眺めに向いた内風呂。さらに頭には「Ocean View」か「Hillside」が付く。写真の雰囲気ではなく、この2つの語で部屋を選ぶのが正しい。
テラス — 海は見える。ただし水平線ではない
浴室と同じダークタイルの壁が、そのままウッドデッキのテラスへ続く。ラタン調のラウンジチェアが2脚と低いテーブル。ガラスは床から天井まであって、外気に触れずに寝そべれる造りだ。

そして眺め。海は見える。が、水平線がいきなり広がるわけではない。手前に道路と駐車場、その先に東海岸町の建物、さらに奥に相模湾——という順で重なる。全室オーシャンビューを謳うホテルだが、海が“画面の主役”になるかどうかは階数で決まる。低層階は「海が見える街の眺め」、高層階になって初めて海が視界を占める。ここは料金差がそのまま眺めの差になっているので、海目当てなら階数指定の価値がある。
冷蔵庫より先に、ラウンジの時間割を確認する

客室の冷蔵庫は、開けると缶と瓶でぎっしりだった。ただしこれが無料になるかは客室タイプと宿泊プランで変わるので、開ける前にバトラーかフロントに確認したほうがいい(このホテルは市内で初めて全室バトラーサービスを導入している。こういう質問こそ本来の使いどころだ)。
確実に飲めるのは6Fのクラブラウンジのほう。公式FAQによれば宿泊者は12:00〜20:00に利用でき、17:30〜20:00がカクテルアワー(アルコールは20歳以上、未成年は保護者同伴で同席可)。チェックイン15:00の直後から使えるので、部屋の風呂に入る前にラウンジへ寄る、という順番のほうが結果的に得になる。
朝食は6F「SINFONIA」の和洋中ブッフェ
朝食は6階のLocal Gastronomy SINFONIAで、和洋中のブッフェ。撮ってきた2枚は、どちらも朱塗りの器にネタを自分で盛った丼だ。


海鮮丼とローストビーフ丼を1杯ずつ作れるのが、このブッフェの実際の使い方。器が小ぶりなので、1杯を山盛りにせず少量ずつ2杯にしたほうが両方食べられる。器の奥に写っている黒いトレーが、ネタの並ぶ台だ。
駅からの足 — 歩ける距離だが、混む日はタクシーが動かない
JR熱海駅から徒歩約10分、タクシーなら約5分。宿泊者はチェックイン・チェックアウト時に限り、駅のタクシー乗り場からのタクシーが無料になる。ただし公式FAQは、連休や花火大会の日は配車に30分〜1時間かかる場合があると明記している。荷物が軽い日は、待つより歩いたほうが確実に早い。
東京駅からは新幹線こだまで約50分。日帰りできてしまう距離だからこそ、館内と部屋で時間を使う泊まり方が効くホテルだと思う。
予約前に確認したい3つ
- 部屋名の末尾(ROTEN/TERRACE BATH/VIEW BATH)— 風呂が露天か内風呂かが決まる
- 階数 — 海が視界をどれだけ占めるかが決まる。低層階は街越しの海になる
- Ocean View か Hillside か — Hillside は海に向いていない。名前の頭を必ず読む
「全室温泉付き・全室オーシャンビュー」は事実だが、その2語だけで部屋を選ぶと、想像していた風呂と眺めから外れる可能性がある。逆に言えば、部屋名を最後まで読んで階数を指定すれば、このホテルは狙った通りの体験になる。
熱海パールスターホテルのよくある質問
熱海パールスターホテルは全室露天風呂付き?
「全室温泉付き」だが、全室が露天風呂とは限らない。部屋タイプ名の末尾に付く「ROTEN」「TERRACE BATH」「VIEW BATH」が風呂の形を表していて、ROTENが露天、TERRACE BATHはテラス側の湯船、VIEW BATHは眺めに向いた内風呂。私が泊まった部屋の湯船は、ダークグレーのタイルに囲まれた据え置き型で、湯の脇にテレビが埋め込まれた、屋根と壁のある造りだった。
温泉は源泉かけ流し?
地下約220mの自家源泉で、泉質はカルシウム・ナトリウム塩化物泉。ただし加温・加水があるため、いわゆる完全な源泉かけ流しではない。
全室オーシャンビューなら、どの部屋でも海が見える?
海は見えるが、見え方は階数で決まる。低層階は手前に道路と駐車場、その先に街、いちばん奥に相模湾という「海が見える街の眺め」で、高層階になって初めて海が視界を占める。また部屋名の頭が「Hillside」の部屋は海に向いていないので、「Ocean View」かどうかも必ず読んでおきたい。
客室はどんな雰囲気?
写真を見返すと、寝室は畳敷きにローベッドのツインで、ベッドの背後は木の格子を組んだ壁、枕元には行灯のような照明が灯っていた。ベッドの奥がリビングで、低いソファセットの先がガラス張りのテラスにつながる。テラスはウッドデッキにラタン調のラウンジチェアが2脚。
客室の冷蔵庫の飲み物は無料?
客室タイプと宿泊プランで変わるので、開ける前にバトラーかフロントに確認したほうがいい。私の部屋の冷蔵庫には、缶ビールやソフトドリンク、ミネラルウォーターのほか、ワインのボトルやお茶のペットボトルまで入っていた。全室にバトラーサービスがあるので、こういう質問こそ使いどころだ。
クラブラウンジは何時から使える?
公式FAQによれば、6Fのクラブラウンジは宿泊者が12:00〜20:00に利用でき、17:30〜20:00がカクテルアワー(アルコールは20歳以上)。チェックイン15:00の直後から使えるので、部屋の風呂より先にラウンジへ寄る順番が結果的に得だった。時間は変わることがあるので公式サイトで確認を。
朝食はどんな内容?
6階のLocal Gastronomy SINFONIAで、和洋中のブッフェ。朱塗りの小ぶりな器にネタを自分で盛る丼が実際の使いどころで、私はまぐろ・サーモン・いくらの海鮮丼とローストビーフ丼を1杯ずつ作った。器が小さいので、山盛り1杯より少量ずつ2杯のほうが両方食べられる。
熱海駅からのアクセスは?
JR熱海駅から徒歩約10分、タクシーなら約5分。宿泊者はチェックイン・チェックアウト時に限り、駅のタクシー乗り場からのタクシーが無料になる。ただし連休や花火大会の日は配車に30分〜1時間かかる場合があると公式FAQにあるので、荷物が軽い日は歩いたほうが早い。東京駅からは新幹線こだまで約50分。
海の見える宿は、ほかにも部屋選びで体験が大きく変わった。千葉の鴨川グランドタワーは、ジャグジー付きの部屋が全館で1室だけだった。大阪ではセントレジスホテル大阪に泊まり、フロントが12階、客室が17階からという造りだった。ラウンジの時間の使い方なら、ウェスティン横浜のクラブラウンジで一年を終えた夜も参考になると思う。
※2026年1月公開。料金・サービス内容・時間は執筆時点のものです。最新は公式サイトでご確認ください。


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