【釜山】2026年8月の記録。ウェスティン朝鮮に泊まり、海の寺とブルーラインパーク、市場で生きたタコを食べた

ウェスティン朝鮮釜山の客室 旅行

2026年8月、釜山で2日を過ごした。泊まったのは海雲台のウェスティン朝鮮釜山。そこを拠点に、海に立つ寺、夜のブルーラインパーク、南浦洞の市場と地元の食堂をまわった。

順に書いていく。

  1. 泊まったのは、ウェスティン朝鮮釜山
    1. どの街でも裏切らない「ウェスティンの部屋」
    2. ホテルの前は、そのままビーチ
    3. この日のメモ
  2. 海に立つ寺、海東龍宮寺
    1. 龍の尻尾から頭へ、海沿いの散策
    2. 「必ず一つは願いが叶う」寺で
    3. この日のメモ
  3. 地元食堂のコスルコスル
    1. プルコギの概念が変わる一皿
    2. 焼き魚も、侮れない
    3. この日のメモ
  4. 新東亜水産物市場で、初めての生きたタコ
    1. 初めての生きたタコ
    2. 焼き鮑には、日本酒が欲しくなる
    3. この日のメモ
  5. ブルーラインパークは、夜に乗る
    1. 昼は満席。だから夜、19時30分発
    2. 夜景に圧倒される、もうひとつのブルーライン
    3. 降りたら、100階建てビルの足元で
    4. この日のメモ
  6. 海雲台のナッコプセ、老舗「ケミチプ」
    1. ナッコプセとは——タコ・ホルモン・エビの三重奏
    2. 美味しい。ただ、辛い。とにかく辛い
    3. 宿題の答え合わせ
    4. この日のメモ
  7. 夕食後の散歩は、海雲台伝統市場へ
    1. 脇道の先の、海雲台伝統市場
    2. 鎌倉・小町通りを歩くような
    3. この日のメモ
    4. よくある質問
      1. 海雲台伝統市場はどこにありますか?
      2. 何が売っていますか?
      3. どんな雰囲気ですか?
      4. 営業時間はいつですか?
      5. 南浦洞の国際市場やチャガルチ市場とは何が違いますか?
  8. 3日目の朝、オムヨンベクのテジクッパ
    1. 澄んだスープは、育てて食べる
    2. 脇を固める、スユクと醤油麺
    3. この日のメモ
  9. 釜山から慶州へ。高速道路のサービスエリアで
    1. 結論、日本のSAとほぼ変わらない
    2. 1,000円前後で、ご当地B級グルメ
    3. この日のメモ

泊まったのは、ウェスティン朝鮮釜山

釜山での宿は、ウェスティン朝鮮釜山(The Westin Josun Busan)。海雲台ビーチの西端、冬柏島のたもとに立つこのホテルは、1978年開業という釜山有数の歴史を持つ一軒だ。ブルーラインの夜景から戻る場所として、これ以上の立地はない。

ウェスティン朝鮮釜山の客室

どの街でも裏切らない「ウェスティンの部屋」

部屋に入ってまず思うのは、さすがウェスティン、ということ。世界のどのウェスティンとも同水準の綺麗さと設備が、ここでもきちんと保たれている。一方で、建物自体は歴史ある一軒だけに、水回りにはどこか伝統的な設えの気配も残る。この「新しさと年輪の同居」は、古参ホテルならではの味と受け取った。

ウェスティンらしい上質なベッドまわり

そして何と言ってもベッドだ。ウェスティン名物の寝心地は釜山でも健在で、旅の疲れを一晩で連れて行ってくれる。もうひとつ、個人的に好きなのがハンドソープとボディソープの香り。バスルームに立つたびに、ああウェスティンに泊まっているな、と実感する。

客室からの眺め

ホテルの前は、そのままビーチ

このホテルの贅沢は、目の前がそのまま海雲台のビーチであること。部屋着のままの気分で砂浜まで降りて、ゆっくり時間を過ごすのも悪くない。リゾートホテルの理想形のひとつだと思う。

ホテル前に広がる海雲台のビーチ

——とはいえ、明日からは観光タクシーで釜山を回る予定。のんびりばかりも言っていられない。忙しくなる。

ウェスティン朝鮮釜山での滞在のひととき

この日のメモ

  • ウェスティン朝鮮釜山は海雲台ビーチ西端・冬柏島側。1978年開業の釜山を代表する歴史あるホテル
  • 客室は世界のウェスティン水準。ベッドの寝心地とバスアメニティの香りは特筆もの
  • 建物の年代ゆえ水回りは伝統的な設えの部分も。歴史あるホテルの味として楽しみたい
  • ビーチ直結の立地が最大の贅沢。ブルーラインパークや海雲台の繁華街へのアクセスも良好

最新の宿泊情報はMarriott公式サイトでご確認を。明日は観光タクシーで釜山を巡る——続きは次の記事で。

あわせて読む:【釜山・海雲台】BUSAN X the SKYで100階へ。世界一高いスタバと、マンションの森を見下ろす展望台

海に立つ寺、海東龍宮寺

釜山2日目は、観光タクシーで市内を巡る一日。最初に向かったのは、海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)だ。韓国の寺は山にあるものが多いなか、ここは岩場の海岸線にせり出すように伽藍が並ぶ、海に面した珍しい寺として知られる。

海東龍宮寺の入り口へ続く道
海沿いに立つ海東龍宮寺の伽藍

龍の尻尾から頭へ、海沿いの散策

この寺の面白さは、参拝がそのまま海沿いの散策になっていることだ。私たちは、龍の尻尾から頭へと辿るように境内を一周した。岩に砕ける波の音を聞きながら歩く参道は、寺というより海の展望路のようで、どこを切り取っても絵になる。

岩場と海と寺のコントラスト
龍宮寺の散策路

「必ず一つは願いが叶う」寺で

海東龍宮寺は「心から祈れば、必ず一つは願いが叶う」と言われる寺だ。私には、叶えたい願いがひとつある。毎年の初詣でも、必ず同じことを願う。だからここでも、海に向かって手を合わせ、同じ願いをひとつだけ置いてきた。旅先の寺で祈る願いは、なぜか初詣より少しだけ真剣になる。

願いを込めて
海を望む境内からの眺め

この日のメモ

  • 海東龍宮寺は海雲台からタクシーで行きやすい海沿いの寺。境内を一周する散策が楽しい
  • 「必ず一つは願いが叶う」との言い伝えで知られる
  • 岩場×海×伽藍の景観はどこで撮っても絵になる。午前中の光がきれいだった
  • 観光タクシーでの釜山周遊の最初の目的地に最適(拝観情報の最新は公式・現地で確認を)

釜山の宿はウェスティン朝鮮釜山に滞在中。この後はタクシーで釜飯ランチへ向かう。

同じ釜山で歩いた坂の街:韓国のマチュピチュ、甘川文化村へ。カラフルな迷路と、色の下にある物語

※2026年8月訪問。価格・営業情報は訪問時点のものです。

地元食堂のコスルコスル

海東龍宮寺を後にして、お昼は観光タクシーの運転手さんに導かれるまま、釜飯(カマソッパプ=釜炊きごはん)の店「고슬고슬 가마솥밥(コスルコスル・カマソッパプ)」へ。観光客向けの華やかさはない、地元の人しか来ないであろう佇まいの店だが、こういう店こそ当たりが多い。

地元の人で賑わう釜飯の店

プルコギの概念が変わる一皿

頼んだのはプルコギと焼き魚の定食。日本でプルコギというと、甘辛く炒めた油っこい料理という印象があるが、この店のそれはまるで別物だった。例えるならジンギスカンに近い。牛肉を焼いたあとに出る肉汁を野菜に染み込ませながら食べる方式で、出汁を吸った野菜の旨みと、牛肉本来の味の両方を楽しめる。

プルコギと焼き魚の定食
石釜で炊かれたごはんとプルコギ

日本の味と似ているようで、確かに違う。この「似て非なる」の距離感こそ、隣国で食べる楽しさだと思う。

焼き魚も、侮れない

焼き魚の定食も良かった。新鮮な魚をしっかり焼いてあり、表面には揚げ物のような香ばしい風味すらある。釜炊きの白飯との相性は言うまでもない。派手さはないが、食事としての満足度がとても高い昼だった。

焼き魚の定食

この日のメモ

  • 店は고슬고슬 가마솥밥(釜炊きごはんの定食店)。観光地色のない、地元客中心の食堂
  • プルコギは「肉汁を野菜に染ませて食べる」ジンギスカン風。日本のイメージとは別物
  • 焼き魚定食も香ばしくて美味。釜炊きごはんとの相性抜群
  • 観光タクシーの運転手さんおすすめの店に乗ってみるのは、良いギャンブルだった

午後は南浦洞方面へ——新東亜水産物市場で、初めての「生きたタコ」に挑む。

※2026年8月訪問。価格・営業情報は訪問時点のものです。

新東亜水産物市場で、初めての生きたタコ

釜飯ランチのあとは南浦洞方面へ。チャガルチ市場の隣に立つ「新東亜水産物総合市場(シンドンア・スサンムル・チョンハプシジャン)」で、この旅のハイライトのひとつに挑んだ。初めての、生きたタコである。

新東亜水産物総合市場の活気ある場内
水槽に並ぶ新鮮な海産物

初めての生きたタコ

皿の上でまだ動く切り身に、正直ひるむ。だが胡麻油の塩だれにくぐらせて口に運ぶと、認識が変わった。吸盤が舌に吸い付く食感の向こうに、タコそのものの淡い甘みと旨みがある。旨みと胡麻油——タコは、合う。美味しかった、と素直に書いておく。

生きたタコの刺身
胡麻油だれと生タコ

焼き鮑には、日本酒が欲しくなる

もう一皿は、新鮮な鮑を焼いたもの。醤油とわさびでいただく。磯の香りと肝の濃厚さは、正直に言えばなかなかの値段だったが、その価値は十分にあった。ただひとつ心残りは、ここに良い日本酒がなかったこと。美味しい醤油とわさび、焼き鮑——この組み合わせを前にすると、日本人の体はどうしても一合を求めてしまう。

焼き鮑
醤油とわさびでいただく鮑
市場での海鮮のひととき

この日のメモ

  • 新東亜水産物総合市場は南浦洞・チャガルチ市場エリアの海鮮市場。水槽から選んでその場で調理してもらえる
  • 生きたタコ(サンナクチ)は胡麻油の塩だれと好相性。よく噛んで食べるのが安全
  • 焼き鮑は醤油+わさびで。高めの価格だが価値あり(価格は時価・要確認)
  • 日本酒は期待しない方がよい。ビールか焼酎(ソジュ)で

この後は、坂の上のカラフルな街・甘川文化村へ向かう。

この釜山の旅の続き:韓国のマチュピチュ、甘川文化村へ/影島の海女さんの店で朝採れウニと蒸し鮑

※2026年8月訪問。価格・営業情報は訪問時点のものです。

ブルーラインパークは、夜に乗る

海雲台伝統市場の散歩のあとは、この旅で楽しみにしていた海雲台ブルーラインパークへ。海雲台の旧東海南部線の線路跡を活用した観光列車で、尾浦〜青沙浦〜松亭の海岸線を走る。私たちは青沙浦(청사포)停留場から乗り込んだ。

海雲台ブルーラインパーク・青沙浦停留場

昼は満席。だから夜、19時30分発

実は昼間の便は予約でいっぱいで取れなかった。代わりに確保できたのが夜19時30分の便。「青い海、青い空」というブルーラインの看板通りの景色は諦めることになったが、これが結果的に正解だった。

夜のブルーラインに乗り込む

夜景に圧倒される、もうひとつのブルーライン

走り出してしばらくは、暗い海と防波堤の灯りが続く。それが、ウェスティンのある海雲台の中心部へ近づくにつれ、視界が一変する。高層ビル群の光が海に流れ込む夜景——その美しさに、車内から小さな歓声が上がった。

車窓から見える海雲台方面の夜景
ライトアップされた夜の海岸線

そして真夏の釜山で実感したのは、昼間の便は暑さとの戦いになりそうだ、ということ。日が落ちて涼しくなった夕方以降は、体感としてもむしろ快適で、夏に限っては夜便を積極的に勧めたい。

降りたら、100階建てビルの足元で

終点で降りて歩いてすぐ、100階建ての超高層ビル(エルシティ)の足元に出た。ビル風がすさまじく、家族で笑いながら煽られる。絶景のあとの強風——これもまた、旅の思い出になる。

超高層ビルの足元で夜風に吹かれる

この日のメモ

  • ブルーラインパークは尾浦〜松亭の海岸線を走る観光列車。青沙浦停留場からも乗車できる
  • 人気で昼間の便は予約が埋まりやすい。事前予約が確実(公式サイト等で)
  • 夏は夕方以降の便がおすすめ。暑さを避けられ、海雲台の夜景も楽しめる
  • 営業時間は季節で変動(夏期は夜まで運行)。最新は公式サイトで確認を

運行時間・予約はブルーラインパーク公式サイトへ。次はいよいよ宿、ウェスティン朝鮮釜山の記録。

あわせて読む:【釜山・海雲台】BUSAN X the SKYで100階へ。世界一高いスタバと、マンションの森を見下ろす展望台

海雲台のナッコプセ、老舗「ケミチプ」

釜山に来た最大の宿題を、初日の夜に回収しに行く。横浜の韓国料理店で娘に言われた「本場を食べてほしい」——その本場の筆頭が、釜山名物ナッコプセだ。向かったのは海雲台の「ケミチプ(개미집)国際市場本店直営店」。ナッコプセの老舗として知られる一族の店で、海雲台駅から歩いてすぐの好立地にある。

ケミチプ 海雲台店の店頭

ナッコプセとは——タコ・ホルモン・エビの三重奏

ナッコプセは、タコ(ナクチ)、牛ホルモン(コプチャン)、エビ(セウ)を辛いスープで煮込む釜山発祥の鍋料理。名前は3つの具材の頭文字をつないだものだ。チゲとも炒め物ともつかない独特の存在で、それぞれの具から出た出汁が渾然一体となったスープは、白飯と恐ろしく合う。

ナッコプセの鍋
タコ・エビ・ホルモンの旨みが詰まったナッコプセ

美味しい。ただ、辛い。とにかく辛い

正直に書く。日本では味わったことのない美味しさだった。そして、辛い。とにかく辛い。副菜のもやしや海苔で口の中をなだめながら食べ進めたが、それでも口の中が痛い。痛いのに、箸が止まらない。この「痛いのに美味しい」という矛盾こそが、ナッコプセの中毒性なのだと思う。

白飯と副菜(もやし・海苔)

現地の流儀は、大きな器のご飯にナッコプセをかけ、海苔や豆もやしと混ぜてビビンバ風にする食べ方。出汁を吸ったご飯の旨さは、この料理の本体と言ってもいい。辛さは注文時に段階を選べる店が多いので、辛さに自信がなければ控えめから試すのが賢明だ(それでもしっかり辛い)。

ご飯に混ぜてビビンバ風に

宿題の答え合わせ

娘の言う「本場」は、確かにあった。横浜で食べたタコ料理とはまた別の、荒々しくて直接的な美味さ。釜山まで来て食べる価値があるかと問われれば、迷わず勧める。一度は食べてみてほしい一品だ。

賑わう店内の様子

この日のメモ

  • 店はケミチプ 海雲台店(国際市場本店直営)。地下鉄2号線・海雲台駅から徒歩数分
  • ナッコプセ=タコ・牛ホルモン・エビの辛い鍋。ご飯に混ぜてビビンバ風にするのが現地流
  • とにかく辛い。副菜のもやし・海苔を上手に使い、辛さレベルは控えめからが無難
  • ケミチプは1972年創業の老舗の系譜。営業時間等の最新情報は現地・公式情報でご確認を

釜山への道のりは金浦乗り継ぎ編から。この後は、店の前の大通りと海雲台伝統市場を歩く。

夕食後の散歩は、海雲台伝統市場へ

ケミチプでナッコプセの辛さと格闘したあとは、腹ごなしに店の前の大通りを歩く。海雲台のメインストリートは、地元の人と観光客が入り混じって、夜になってもまだ体温が高い。

海雲台の大通りの賑わい
夜の海雲台の街並み

脇道の先の、海雲台伝統市場

特に面白かったのは、大通りから脇道にそれた先にある海雲台伝統市場(해운대 전통시장)だ。アーケードの下、屋台のように店がびっしりと並び、海鮮から揚げ物、デザートまで何でもある。歩くだけで匂いと湯気と呼び込みの声が押し寄せてくる。

海雲台伝統市場の入り口
市場に並ぶ海鮮や揚げ物の屋台

鎌倉・小町通りを歩くような

例えるなら、鎌倉の小町通りを歩くときの楽しさに近い。食べ歩きの誘惑が数メートルおきに現れ、地元の日常と観光の高揚が同じ路地に同居している。ビーチリゾートの顔だけではない、生活の匂いのする海雲台。この市場は、その両方を一度に味わえる場所だった。

海雲台伝統市場の活気

釜山は市場の街でもある。南浦洞の国際市場や海鮮のチャガルチ市場が広く知られるが、海雲台伝統市場の良さは「ビーチから徒歩圏」という気軽さだ。リゾートの時間の中に、ふらりと数十分だけ市場の熱気を挟める——大掛かりな移動なしに釜山の素顔に触れたい人には、まずここを勧めたい。

この日のメモ

  • 海雲台伝統市場は、海雲台のメインストリートから脇道に入ってすぐのアーケード市場
  • 海鮮・揚げ物・デザートなど食べ歩き系の店が屋台のように連なる
  • 雰囲気は鎌倉・小町通りに近い賑わい。夕食後の散歩コースにちょうどいい
  • 夜も賑わっているが、営業時間は店ごとに異なるので早めの時間帯が確実

この夜はこのあと、海雲台ブルーラインパークの夜行便へ。その記録は次の記事で。

よくある質問

海雲台伝統市場はどこにありますか?

海雲台のメインストリートから脇道に入ってすぐのアーケード市場です。ビーチから徒歩圏内にあります。

何が売っていますか?

海鮮・揚げ物・デザートなど、食べ歩き系の屋台のような店が連なっています。

どんな雰囲気ですか?

鎌倉の小町通りに近い賑わいです。地元の人と観光客が入り混じり、夜になっても体温が高いままの通りです。

営業時間はいつですか?

店ごとに営業時間が異なります。夜も賑わっていますが、確実に楽しむなら早めの時間帯がおすすめです。

南浦洞の国際市場やチャガルチ市場とは何が違いますか?

規模はそれらのほうが大きいですが、海雲台伝統市場の良さは「ビーチから徒歩圏」という気軽さです。リゾートの時間の中に、大掛かりな移動なしで数十分だけ市場の熱気を挟めます。

3日目の朝、オムヨンベクのテジクッパ

釜山3日目の朝。前夜に豚焼きを堪能したオムヨンベクへ、今度は看板メニューを食べに戻ってきた。「理想のテジクッパ」を掲げるこの店の、その理想とやらを確かめずに釜山を離れるわけにはいかない。

オムヨンベク海雲台店の朝の外観。開店前から人が集まる(釜山・海雲台)
韓屋風の梁とオープンキッチンが印象的なオムヨンベク店内。朝から席が埋まっていく

澄んだスープは、育てて食べる

運ばれてきたテジクッパは、濁った白湯を想像していた私の予想を裏切って、澄み切った豚の出汁にご飯が沈む上品な佇まいだった。ひと口目は、正直に言えば薄い。だが、これは完成品ではなく素材なのだと途中で気づく。キムチをのせ、肉と一緒にすくい、薬味を溶かしていくうちに、スープの塩味と旨みがだんだんと積み上がっていく。気づけば、ドラマの主人公のように無言で食べ進めて、完食していた。

オムヨンベクのテジクッパ。澄んだ豚骨スープにネギと肉、副菜のキムチと青唐辛子が並ぶ

脇を固める、スユクと醤油麺

卓にはスユク(茹で豚)の盛り合わせと、醤油だれの温麺カンジャンククスも。しっとりと茹で上がった豚は塩気を控えた分だけ肉の甘みが立ち、素麺のような細麺は箸休めにちょうどいい。クッパを「育てる」合間に挟むと、また最初の一杯に戻りたくなる。朝からよく食べた。

スユク(茹で豚)の盛り合わせと、醤油だれの温麺カンジャンククス

この日のメモ

  • オムヨンベク(엄용백돼지국밥)海雲台店は、テジクッパ(豚クッパ)専門の人気店。朝から営業しており、朝食利用が可能(営業時間は要確認)
  • スープは濁り系ではなく澄んだタイプ。最初は薄味に感じるが、キムチ・肉・薬味を加えながら味が育っていく設計
  • スユク(茹で豚)や醤油だれの麺カンジャンククスとのセットも人気
  • 前夜の豚焼きの記録はこちら。同じ店の昼と夜で、まったく別の顔がある

腹ごしらえを済ませたら、車で古都・慶州へ向かう。新羅千年の都である。

※2026年8月訪問。価格・営業情報は訪問時点のものです。

あわせて読みたい:BIFF広場から富平カントン市場へ、屋台はしごの夕方

釜山から慶州へ。高速道路のサービスエリアで

朝のテジクッパで燃料を積んだら、車で釜山を出て古都・慶州へ。その道中、高速道路のサービスエリアにひと休憩で立ち寄った。外東(ウェドン)・文武大王サービスエリア、浦項方面である。韓国のSAとはどんなものか、少しの好奇心とともに車を降りた。

外東(文武大王)サービスエリアの外観。売店と食堂が並ぶ(浦項方面)

結論、日本のSAとほぼ変わらない

結論から言えば、日本のサービスエリアと驚くほど変わらない。フードコートがあり、カフェがあり、コンビニ(GS25)があり、雑貨の売店があり、屋外には軽食の屋台が並ぶ。違うのは、並んでいるものの中身だけだ。

サービスエリアの雑貨売店とトイレ前の賑わい
外東文武大王サービスエリアの軽食コーナー。ホットドッグや땅콩パンの売店

軽食コーナーにはホットドッグ(ハットグ)や餅系のおやつ、慶州名物を謳うお菓子のポスター。ドライブのお供の文法は、国が変わっても同じらしい。

軽食コーナーの看板と売店。慶州名物のお菓子ポスターも並ぶ

1,000円前後で、ご当地B級グルメ

フードコートを覗くと、メニューは7,000〜13,000ウォン、日本円でおおむね1,000円前後。目を引いたのは「千年韓牛クッパ」——慶州の畜産ブランドである韓牛を使った、いかにもご当地なメニューだ。注文はキオスクで済ませ、番号がモニターに表示される方式。言葉が不安でも写真メニューがあるので心配はいらない。

フードコートの韓牛クッパ・トンカツ店。番号札の呼び出しモニターとキオスク
フードコートのメニューボード。千年韓牛クッパ11,000ウォンなど食事は7,000〜13,000ウォン台

この日のメモ

  • 立ち寄ったのは釜山—慶州間の高速道路にある外東(ウェドン・文武大王)サービスエリア、浦項方面
  • 構成は日本のSAとほぼ同じ。フードコート・カフェ・コンビニ・雑貨売店・軽食屋台が揃う
  • 食事はおおむね7,000〜13,000ウォン(1,000円前後)。ご当地系は「千年韓牛クッパ」など慶州らしいメニューも
  • 注文はキオスク+番号呼び出し式。言葉がわからなくても写真メニューで押し切れる

休憩を終えて、再び慶州へ。まず目指すのは、山の上の世界遺産・石窟庵である。

※2026年8月訪問。価格・営業情報は訪問時点のものです。

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