セントレジスホテル大阪は、地下鉄本町駅の7番出口から徒歩1分。御堂筋沿いの「本町ガーデンシティ」に入っている。ただしこのホテル、入口の階と、フロントの階と、客室の階が全部違う。到着してから初めてそれに気づくと少し戸惑うので、構造から順に書いておく。
基本データ
- 開業:2010年10月1日(開業時はスターウッド、現在はマリオット系)
- 所在:本町ガーデンシティ内。ホテルは1〜2階と11〜27階を使う
- フロント・ロビー・日本庭園:12階
- 客室:17階から上、全160室
- 住所:大阪市中央区本町3-6-12
- アクセス:Osaka Metro 本町駅 7番出口から徒歩約1分(御堂筋線・中央線・四つ橋線)
- 館内:La Veduta(イタリアン)、鉄板焼 和城、Brasserie RÉGINE(フレンチ)、The St. Regis Bar、Le Petit Chef
12階で受付、17階から客室 — 縦に長いホテル
1階のエントランスからエレベーターで上がると、まず12階に出る。ここがフロントであり、ロビーであり、日本庭園がある階でもある。客室はさらに上、17階から。全160室が高層側にまとまっているので、標準的な部屋でも窓の外は必ず見下ろす景色になる。

写真は夕方の部屋。カーテンの向こうに本町・淀屋橋あたりのオフィスビルが並び、視線はビルの上部と同じ高さにある。「高層階を指定する」という発想がそもそも不要なのが、このホテルの地味に効く長所だ。
バトラーはスイート限定ではない
セントレジスの看板であるバトラーサービスは、全宿泊者が対象で24時間。荷解き・荷造り、衣類のプレス、靴磨き、レストランや移動の手配まで受ける。スイートを取らないと使えないと思い込んで、結局一度も呼ばずに帰る人が多いが、いちばん安い部屋でも呼んでいい。
実際に頼む価値があるのは、到着直後のアイロンがけと、翌日の移動手配あたり。部屋の内線ひとつで済む。
部屋の中に「黒い櫃」が立っている

客室で目を引くのが、この黒い両開きのキャビネット。開けると上段にグラスとカップ、コーヒーメーカーとケトル、銀色の茶筒。下段はガラス扉のミニバー冷蔵庫で、その脇に引き出しが縦に並ぶ。ドリンク・器・電源まわりを一本の家具に畳み込んである。
この造りのおかげで、部屋のデスクや棚の上に何も出ていない。荷物を広げる面積が実際より広く感じる理由はこれだ。逆に言うと、閉めてしまうと在庫が見えないので、チェックイン直後に一度開けて中身を確認しておいたほうがいい。

部屋そのものは、ベージュとグレーで抑えた落ち着いた内装に、ヘッドボード裏の花柄パネルだけが柄物として入る構成。2010年開業なので最新の内装ではないが、面積の使い方が古びていないタイプの部屋だ。
万博は終わっている — 本町を選ぶ理由は別にある
この記事の旧版は「大阪・関西万博の拠点として」という書き方をしていたが、万博は2025年10月13日に閉幕した(184日間、来場者約2,508万人)。夢洲へのアクセスを基準に本町を選ぶ必要は、もうない。
では今の本町の価値は何か。御堂筋線・中央線・四つ橋線の3線が交わることだ。梅田も難波も数駅、新大阪も御堂筋線で直通。観光の起点というより、大阪のどこへでも等距離という位置取りで、これは万博とは無関係に効き続ける。
予約前に確認したい3つ
- フロントは12階 — 1階で受付を探して迷わないこと
- 客室は17階以上 — 眺望のための階数指定は基本的に不要
- バトラーは全室対象 — 使わないと単純に損をする
高層階が標準で、バトラーが標準で、駅から1分。セントレジス大阪の強みは派手さではなく、「オプションで買うはずのものが最初から付いている」という一点に集約される。
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