結論から書く。ラッキーピエロは、函館でしか食べられない。全17店舗が函館とその周辺にしかないからだ。
チェーン店でありながら、現地でしか体験できない。この構造が、このハンバーガー屋を観光の目的地にしている。1987年の創業で、看板商品のチャイニーズチキンバーガーは日本経済新聞に日本一のご当地バーガーとして選ばれている。
函館最後の半日、元町を歩いたあとに入った。
店内の情報量が、とにかく多い
まず店に入った瞬間に圧倒される。
赤と緑のソファ席、ステンドグラス風のランプ、壁一面の掲示物。統一感を狙っていないというより、統一感という概念を持ち込んでいない。個人経営の喫茶店がそのまま増殖したような内装で、チェーン店の無個性とは正反対の方向に振り切れている。

カウンターまわりも同じだ。メニューの掲示、物販、のぼり。目を向ける先すべてに何かが書いてある。

メニューが多い
メニュー看板を見ると、バーガーだけでも相当な種類がある。さらにカレー、オムライスまである。ハンバーガー屋という分類に収まっていない。
初めてなら看板のチャイニーズチキンバーガーから入るのが素直だと思うが、同行者がいるなら分担して違うものを頼んだほうが面白い。実際、この日の当たりは看板商品ではなかった。

ザンギを挟んだバーガー
頼んだのは、ザンギ——北海道でいう鶏の唐揚げ——を挟んだバーガーだ。
紙に包まれて出てくる。持つと重い。中の鶏が、ファストフードのチキンパティではなく、明らかに唐揚げの形と食感をしている。衣がしっかりしていて、噛むと音がする。
ハンバーガーという形式に、唐揚げという別ジャンルの料理をそのまま入れた、という作りだ。だからどこのチェーンの味にも似ていない。似ていないことが、わざわざ函館で食べる理由になっている。

オムライスのケチャップライスが、ケチャップじゃなかった
この日いちばん印象に残ったのは、実はバーガーではなくオムライスだった。
中のライスが、普通のケチャップライスと味が違う。酸味の立ち方が穏やかで、その奥に濃い旨味がある。ウスターソースのような、別の調味料が入っているとしか思えない味だった。
ケチャップライスは、作り手によってほとんど差が出ない料理だと思っていた。そこに明確な差があったので、不意をつかれた。看板商品ではないところにこういうものを置いているのが、この店の底の深さだと思う。
観光客は看板商品を頼んで帰る。地元の人が通い続けるのは、たぶんこちら側のメニューだ。
帰りの飛行機が、たまたまポケモンだった
最後に、帰り道の話を書いておく。
搭乗ゲートから機体を見たら、ポケモンのロコンをあしらった特別塗装機だった。狙って予約したわけではない。たまたまである。

機内に入ると、ヘッドレストカバーにもロコンが入っていた。機内販売にはここでしか買えないものがあって、せっかくなので買った。
旅の最後に予定外の当たりが来ると、全体の記憶の後味が変わる。満足して帰った。次はちいかわジェットに乗りたい。

まとめ
- 全17店舗が函館周辺にしかない。チェーン店なのに現地でしか食べられない
- 1987年創業。看板のチャイニーズチキンバーガーは日経で日本一のご当地バーガーに選ばれている
- 店内の情報量が多い。チェーン店の無個性とは正反対
- ザンギのバーガーは唐揚げそのもの。チキンパティではない
- 本命はオムライスかもしれない。ケチャップライスの味が明確に違う
よくある質問
ラッキーピエロは函館以外にもありますか
ありません。全17店舗が函館とその周辺にあります。だから函館でしか食べられません。
何を頼めばいいですか
初めてなら看板のチャイニーズチキンバーガーです。ただしオムライスのケチャップライスが独特で、こちらも強く印象に残りました。複数人なら分担して頼むことをおすすめします。
ザンギとは何ですか
北海道でいう鶏の唐揚げのことです。ラッキーピエロのバーガーは、チキンパティではなくこの唐揚げがそのまま挟まっています。
いつ創業した店ですか
1987年です。看板商品のチャイニーズチキンバーガーは、日本経済新聞に日本一のご当地バーガーとして選ばれています。
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出典
- 創業年(1987年)、店舗数(17店舗、函館とその周辺)、日本経済新聞による日本一のご当地バーガー選出:英語版Wikipedia「Lucky Pierrot」
- その他は2026年11月の訪問時の実見にもとづく

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