オークラ東京の4階に、銀座久兵衛が入っています。ホテルの中の寿司屋、と聞くと少し身構えますが、身構えるべきなのは雰囲気ではありません。価格と予約の作法が、ホテルレストランではなく銀座の寿司屋そのものだという点です。
まずホテルのほうから

ホテルオークラ東京の開業は1962年5月21日。本館は建て替えられ、2019年9月12日に「The Okura Tokyo」として再開業しました。
- オークラ プレステージタワー:地上41階、368室
- オークラ ヘリテージウイング:地上17階、140室
- 合計508室。住所は港区虎ノ門2-10-4
建て替えには国内外から反対の声がありました。旧本館のロビーの意匠が評価されていたからです。結果として設計チームに谷口吉生が加わり、父・谷口吉郎が手がけた要素がプレステージタワーのロビーに再現されています。古墳時代の首飾りをイメージした照明「オークラ・ランターン」と、麻の葉紋様の木組み格子。ヘリテージウイングのロビーには、西本願寺の国宝「三十六人家集」の料紙を模した壁面装飾が移設されました。
食事だけの目的で行っても、ロビーは通ります。少し早く着いて、この二つを見てから上がるのがいいと思います。
久兵衛の入口は、探さないと分からない

プレステージタワーの4階。廊下の一角に、光を落とした入口があるだけで、大きな看板は出ていません。ホテル内のレストランにありがちな導線の派手さがなく、通り過ぎそうになります。
席は椅子席のカウンターが14席と、2名テーブルが2卓、4名が1卓、6名が1卓。カウンターは決して広くないので、静かです。
つまみから

笹を敷いた角皿に刺身、小鉢に酢の物と煮物、枝豆。にぎりに入る前の、量としては控えめな組み立てです。
この店の面白いところは、カウンターの静かさが客層に由来していることでした。声が大きい人がいない。寿司屋の緊張感というより、周りが勝手に静かにしてくれる種類の落ち着きです。
予約と価格:ここがいちばん実用的な情報
- 営業:11:30〜21:30の通し営業。年中無休(臨時休業を除く)
- 予約:電話受付は10:00から
- ランチ:11,000円〜44,000円
- ディナー:16,500円〜44,000円
- サービス料:15%が別途
- 当日キャンセル料:ランチ1名5,000円、ディナー1名10,000円
注目してほしいのは最後の一行です。当日キャンセル料が明示されている店なので、「行けたら行く」で押さえる予約ではありません。日程が固まってから入れる。子連れなら、当日の体調まで含めて考えておく必要があります。
もうひとつ、11:30から21:30まで通しで開いているのは地味に効きます。夕方の中途半端な時間に入れる寿司屋は、この価格帯だと多くありません。
まとめ
- 銀座久兵衛はオークラ プレステージタワーの4階。看板は小さく、入口は静か
- カウンター14席。客層のおかげで静かに食べられる
- 11:30〜21:30の通し営業、年中無休。夕方の空き時間に入れる
- ランチ11,000円〜、ディナー16,500円〜、サービス料15%別
- 当日キャンセル料が明示されている(ランチ5,000円/ディナー10,000円)。予定が固まってから予約する
- ロビーには旧本館の「オークラ・ランターン」と麻の葉紋様の格子が再現されている。早めに着いて見る価値がある
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