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虎ノ門横丁は「はしご前提」の設計。入口の案内板に書いてある五つのこと

美食・飲料

虎ノ門横丁は、一軒に腰を据える場所ではない。はしごすることを前提に設計されている。

それが分かったのは、入口の案内板を読んだからだった。「虎ノ門横丁の歩き方」と題して、五つのルールが書いてある。これを先に読んでおくと、この場所の使い方がまるで変わる。

虎ノ門横丁とは

虎ノ門横丁の通路。大きな提灯と、通路に面したカウンター席
※ イメージ画像(実際の写真ではありません)

虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーの3階。2020年6月11日の開業で、26店が入っている。営業は11:00〜23:00(店により異なる)。日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅は同じ月に開業していて、駅からそのまま上がってこられる。

通路の両側に小さな店が並び、多くの店が通路に向かってカウンターを開いている。写真のとおり、閉じた個室が並ぶ構造ではない。

入口の案内板に書いてある五つのこと

虎ノ門横丁の入口にある案内板「虎ノ門横丁の歩き方」

この板が、この記事でいちばん役に立つ情報だと思う。書いてあるのは次の五つ。

  • 其の一「角打ち」:ちょい飲みができる場所。まず一杯ひっかけながら、目当ての店を探す
  • 其の二「はしごカウンター」:各店にある、一品を味わう席。どの店にもあるので、軽くつまんだら次へ
  • 其の三「寄合席」:寄合メニューを持ち寄れる席。角打ちの酒を片手に酒盛りする
  • 其の四「虎ノ門横丁セラー」:店に持ち込めるワインが買える場所
  • 其の五「虎ノ門横丁ロッカー」:手荷物を預けられる場所

つまり、一軒で完結させないことが前提になっている。角打ちで一杯やりながら店を物色し、はしごカウンターで一品ずつつまみ、共用の寄合席に持ち寄る。ワインは横丁のセラーで買って好きな店に持ち込める。

セラーはソムリエの大越基裕氏が選書していて、10か国以上から150〜200本が並ぶ。荷物はロッカーに預けてから動くのが正解で、これを知らないと鞄を抱えたままはしごすることになる。

酒食堂 虎ノ門蒸留所:店の中でジンを蒸留している

横丁の角打ちのひとつが酒食堂 虎ノ門蒸留所。名前のとおり、店内に蒸留器があって、そこでクラフトジンを造っている。

虎ノ門蒸留所のテーブル。枝豆と、氷の入ったジンのグラス、「ジンジンする」と書かれた木札
※ イメージ画像(実際の写真ではありません)

テーブルに置かれた木札には「ジンジンする」。ジンの店らしい洒落だ。手前は枝豆、奥は氷を入れたグラス。角打ちなので、構えずに一杯だけ飲んで出ることもできる。

造っているジンは「COMMON」。ベースに東京の島の麦焼酎を使い、ハイブリッドスチルにジンバスケットを組み合わせて、繊細なボタニカルの香りを移している。

特徴的なのは、ボタニカルの種類をあえて絞っていること。素材の良さを前に出したいという考え方で、ジュニパーベリーを軸に、アンゼリカの代わりにチコリの根を使う。そこへカモミール、ラベンダー、みかんの花、梅、パッションフルーツといった季節のボタニカルが乗る。掲げているコンセプトは「TOKYO LOCAL SPIRITS」。

香りを追う店ではなく、素材を確かめる店だと思って飲むと腑に落ちる。

実用情報

  • 虎ノ門横丁:虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー3階。26店、11:00〜23:00(店により異なる)
  • アクセス:東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅から直結。銀座線 虎ノ門駅からも徒歩圏
  • 酒食堂 虎ノ門蒸留所:横丁内の角打ち。店内蒸留のクラフトジン「COMMON」
  • 荷物:横丁内にロッカーがある。はしごするなら先に預ける
  • ワイン:横丁セラーで買って、各店に持ち込める

まとめ

  • 虎ノ門横丁は、はしご前提の設計。一軒で完結させようとすると、この場所の良さが出ない
  • 入口の案内板「虎ノ門横丁の歩き方」を先に読む。角打ち・はしごカウンター・寄合席・セラー・ロッカーの五つ
  • 荷物はロッカーへ。ワインはセラーで買って店に持ち込める
  • 酒食堂 虎ノ門蒸留所は店内でジン「COMMON」を蒸留している角打ち。ボタニカルを絞った、素材を確かめる味
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