ウォルドーフ・アストリア大阪の28階に、Canes & Talesというバーがある。予約は受け付けていない。ウォークインのみで、席は47。
結論から書くと、17時の開店に合わせて入るのが正解だった。席が確保できるという実利もあるが、それ以上に、まだ明るい大阪の街が窓の外で夜景に変わっていく数時間を、座ったまま見ていられる。
場所はグラングリーン大阪 南館の28階
ウォルドーフ・アストリア大阪は2025年4月、グラングリーン大阪の南館(大阪市北区大深町5-54)に開業した。ヒルトンの最上級ブランドが日本に入った最初のホテルで、大阪駅のうめきた地下口から地下でつながっている。
Canes & Talesはその28階。ホテルの顔であるピーコック・アレーとは別に用意された、夜のためのバーだ。

席に着くと、小さな台に載ったおしぼりが出てくる。白い布に金色の「&」。この店のマークで、入口の扉にも同じものが小さく光っている。廊下側は照明を落としてあり、入口を探すところから少し儀式めいている。
注目してほしいのは、窓の外がまだ明るいこと。この時間に入ると、あとで書く「暗くなるまでの数時間」が手に入る。
中央に島のようなバーカウンター

店内は、想像していたより明るい。窓が壁一面にあり、夕方は自然光が入る。「隠れ家」という言葉から連想する洞窟のような暗さではない。薄暗いのは入口までの廊下で、中は開けている。
中央に置かれた島型のカウンターがこの店の設計の核で、バーテンダーの手元を全方向から眺められる。その上にはアールデコの金属格子。ターコイズの椅子と大理石のテーブル。テーマは1930年代のジャズエイジで、色と素材でそれを表現している。
席数は47席。カウンターとソファ席の合計で、決して広くはない。
飲んだもの

マルティニ系のカクテルを一杯。テーブルのライトに照らされて、グラスの脚が大理石に影を落とす。この頃には窓の外はもう夜になっていた。
メニューはジャズエイジのストーリー仕立てで、定期的に変わる。何を頼むか決められなければ、カウンターで好みを伝えるのが早い。
トリュフとパルミジャーノのポテト

食べ物でいちばん良かったのはこれ。細めのフライドポテトに、削ったパルミジャーノとトリュフをかなり大胆にかけてある。金色の皿で出てくる。
細いぶん油が回りやすいはずなのに、しっかり軽い。チーズの塩気とトリュフの香りが強いので、キレのある酒と合わせるとちょうどいい。
もう一品、ネパール山椒(ティモール)を使ったチキンも頼んだ。写真を撮り忘れたのが悔やまれるが、これは辛いというより痺れる系で、柑橘のような香りが立つ。日本の山椒とも四川の花椒とも違う方向で、他ではあまり当たらない味だった。
28階からの夜景

窓の外。眼下を阪神高速が曲がりながら抜けていき、その向こうに梅田のビルが並ぶ。大阪駅のほぼ真上に立っているので、街の中心を見下ろす形になる。
展望台ではないので「夜景を見に行く」場所ではない。ただ、座っている時間が長いぶん、結果的にこの日いちばん長く眺めた夜景になった。
実用情報
- 場所:ウォルドーフ・アストリア大阪 28階(グラングリーン大阪 南館/大阪市北区大深町5-54)
- アクセス:大阪駅うめきた地下口から地下直結
- 予約:不可。ウォークインのみ
- 席数:47席(カウンター+ソファ)
- 営業:17:00〜。日〜木・祝は24:00頃まで、金土・祝前日は翌1:00頃まで(訪問時点。最新は公式サイトで確認を)
- 予算:1人1万円〜1万5千円程度+サービス料15%
- ドレスコード:スマートカジュアル
混雑を避けるなら
予約が取れない店なので、時間で勝つしかない。17時の開店直後に入れば、まず座れる。週末は早い時間から埋まっていく。
窓際を希望するなら、案内される前に伝えておくこと。景色が目的なら、これがいちばん効く一言になる。
まとめ
- 予約不可・47席。17時の開店に合わせるのが確実
- 「隠れ家」なのは入口の廊下まで。中は窓の大きい明るい店
- 夕方に入れば、明るい大阪が夜景に変わる時間をそのまま座って見られる
- トリュフとパルミジャーノのポテトは頼んで間違いない
- ネパール山椒のチキンは、辛さではなく痺れと香り
よくある質問
Q. Canes & Talesはどこにありますか
A. ウォルドーフ・アストリア大阪の28階です。ホテルはグラングリーン大阪 南館(大阪市北区大深町5-54)にあり、大阪駅のうめきた地下口から地下でつながっています。
Q. 予約は必要ですか
A. 予約は受け付けていません。ウォークインのみです。47席と小さいので、確実に座りたければ17時の開店直後を狙ってください。
Q. ドレスコードはありますか
A. スマートカジュアルです。
Q. 予算はどのくらいですか
A. 1人あたり1万円〜1万5千円程度に、サービス料15%が加算されます。
Q. ピーコック・アレーとどう違いますか
A. ピーコック・アレーはホテルの顔となるラウンジ、Canes & Talesは28階の夜のバーです。テーマも時間帯も別物なので、両方行っても重なりません。
旅の記録は、Kindleでエッセイにまとめています
『Private Wisdom』シリーズ——大人のための旅エッセイ。Kindle Unlimitedなら追加料金なしで読み放題です。
シリーズを見る(Kindle Unlimited対応)関連記事


Comments