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【アユタヤ】木の根に飲み込まれた仏頭は、思っていたより小さかった

旅行

木の根に飲み込まれた仏頭を、実際に見た。第一印象は「意外に小さいな」だった。

ワット・プラ・マハタートの境内。大きな木の下に人が集まっている

人が集まっている木がある

午前十一時過ぎ、ワット・プラ・マハタートに入った。境内を歩いていると、一本の木の下にだけ人が集まっている場所がある。日傘が並び、順番を待っている。あれだ、とすぐに分かった。

菩提樹の根に囲まれた仏頭。石の顔が根のあいだから正面を向いている

思っていたより、小さい

近づいて、まず思ったのが大きさのことだった。写真で見ていたときは、もっと大きいものを想像していた。実際は、人の頭とそれほど変わらない。根のあいだに、ちょうど収まる大きさだ。

それが逆に効いてくる。巨大な遺物ではなく、手で持てるくらいのものが、木に取り込まれてここまで来たということになる。

仏頭のある木の全景。ピンクの案内板と煉瓦の壁

由来には、いくつかの説がある

この仏頭がなぜここにあるのかは、はっきりしていない。

私が聞いたのは、盗もうとした者が運びきれずに置いていき、そのまま木が育って飲み込んでいった、という話だった。タイ国政府観光庁の説明では、アユタヤ滅亡につながった戦争のさなかに仏像の頭部が木の根元に落ちたと伝わる、とされている。どちらも「伝わっている」という書かれ方をしていて、確定はしていない。

ただ、どの説を取っても共通しているのは、誰かが意図してここに据えたのではない、という点だ。落ちたか、置き去りにされたか。そこから先は木の仕事で、何百年かけて根が包み込んでいった。感慨深いのは、そこだった。

人が壊した場所に、人以外のものが時間をかけて別の形を与えている。

煉瓦造りの回廊。屋根の下を観光客が歩いている

寺そのものは、廃墟だ

周囲は煉瓦の遺構が続いている。かつては塔の頂が金色に輝いていたというが、ビルマ軍の侵攻で廃墟になった。首のない仏像が並んでいる。

創建については、十四世紀のラメスアン王が建てたという説と、次のボロム・ラーチャティラート一世が建てたという説があり、これも定まっていない。

この日のメモ

  • ワット・プラ・マハタート(ワット・マハタート)はアユタヤ歴史公園内
  • 木の根に包まれた仏頭がある。実物は写真の印象より小さく、人の頭ほどの大きさ
  • 由来は諸説あり、確定していない。「盗人が置き去りにした」説と「戦乱で頭部が落ちた」説などが伝わる
  • 仏頭は人が集まっているのですぐ分かる。順番待ちの列ができることがある
  • この日は午前十一時過ぎに訪れた
  • 拝観時間・料金は変わることがあるので、現地で確認を

同じ日の朝はアユタヤで象に乗り、午後はバンコクに戻ってホテルのスパへ向かいました。

※2025年8月訪問。拝観情報は訪問時点のものです。

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