札幌から函館へ、特急北斗で4時間|駅弁は期待しすぎないほうがいい

札幌駅のホームに停車する特急北斗。紫と黄色のラインが入った車両 旅行

結論から書く。札幌から函館は、同じ北海道の中とは思えないほど遠い。特急で3時間半から4時間。東京から名古屋を新幹線で往復するより長い時間、一本の列車に座っていることになる。

そしてもうひとつ。札幌駅で買った海鮮の駅弁は、残念ながら期待したほどではなかった。この記事はその正直な話も含めて書く。

前夜はインターコンチネンタル札幌に泊まり、翌朝そのまま札幌駅へ向かった。

札幌駅のホームに停車する特急北斗。紫と黄色のラインが入った車両
特急北斗。紫と黄色のライン。

札幌から函館は、思っているより遠い

北海道の地図を見ると、札幌と函館はどちらも道南寄りに見える。実際に乗ってみると印象が変わる。

特急北斗の所要時間はおよそ3時間半から4時間。本数も、東京と大阪を結ぶ新幹線のような感覚では走っていない。乗り遅れると次までの間隔が長い。旅程を組むときは、この一本を軸にして前後を決めたほうがいい。

もうひとつ注意がいるのは駅名だ。北海道新幹線の終点は「新函館北斗」で、函館の市街地にある「函館駅」とは別の駅になる。特急北斗は函館駅まで直接入るので、市街地に用がある場合はこちらのほうが乗り換えがない。

札幌駅で買った駅弁の話

長い乗車時間だと分かっていたので、札幌駅で駅弁を買った。選んだのは海鮮もの。箱には「海鮮えぞ賞味」とある。合わせてサッポロクラシックを一本。

旅の始まりとしては完璧な組み立てだったと思う。窓の外は北海道、手元には海鮮の駅弁と地元のビール。期待は十分に高まっていた。

特急北斗の車内テーブルに置かれた海鮮えぞ賞味の駅弁の箱とサッポロクラシックの缶
札幌駅で買った「海鮮えぞ賞味」とサッポロクラシック。

蓋を開けると、見た目はいい。ウニ、いくら、かに、玉子が区画で分かれていて、色がきれいに並んでいる。

ただ、味は期待したほどではなかった。悪いわけではない。ただ、札幌から函館へ向かう列車の中で、北海道の海鮮を食べている、という状況に見合う感動はなかった。冷めた状態で美味しさを保つのは難しいのだと思う。

正直に書くと、少し残念だった。

蓋を開けた海鮮えぞ賞味の駅弁。ウニ、いくら、かになどが区画に分かれて盛られている
見た目は申し分なかった。

次に乗るなら、どうするか

ここから先は反省である。

海鮮は、函館に着いてから食べればいい。函館には朝市があり、水揚げされたものがその場で出てくる。列車の中で冷えた海鮮と、現地で食べる海鮮を比べるのは、そもそも分が悪い。

車中で食べるなら、冷めることを前提にした弁当のほうがいいのだろう。あるいは軽いものにして、到着後の一食目に全力を振る。4時間という時間は、空腹を抱えて耐えるには長いが、我慢できない長さでもない。

4時間をどう過ごすか

窓の外は、札幌を出てしばらくすると山と海が交互に現れる。長万部あたりから噴火湾沿いに出て、海が左手に広がる区間がある。寝てしまうにはもったいない景色が何度か来る。

車内はリクライニングが効いて、テーブルもしっかりしている。パソコンを開いて仕事をしている人もいた。4時間を移動時間として使い潰すこともできるし、景色を眺めるだけでも持つ。

席はどちら側を取るか

4時間座るので、席の向きは意外に効く。噴火湾沿いの区間で海が見える側と、山側とでは、車窓の印象がかなり変わる。

確実なのは、みどりの窓口や指定席券売機で海側を希望すると伝えることだ。号車と座席番号だけを見て自分で判断するより早い。繁忙期でなければ、たいてい融通が利く。

それから、長い乗車では窓側のほうが楽だ。壁に寄りかかれるのと、テーブルと窓の両方を使えるのが大きい。駅弁を広げてビールを置いて、まだ余裕がある。

函館駅に着いてから

函館駅は市街地のまん中にある。駅を出て数分のところに函館朝市があり、駅のすぐ近くのホテルに荷物を置いてから動き出せる。

4時間かけて着いた直後に、歩いて市場に入れる。この構造が函館の旅のしやすさを決めている。札幌のように地下鉄で移動する前提がない。

駅弁の話には、続きがある

函館駅に着いて、構内の土産物売り場のあたりを歩いていたら、せんべいを売っている店があった。いかせんべいである。

イカをそのまま圧縮して焼き上げたもので、形がイカの形のまま平たくなっている。手のひらより大きい一枚を紙に包んで渡される。

これが、美味しかった。

列車の中で4時間かけて食べた海鮮の駅弁より、駅に着いて買ったこの一枚のほうが、記憶に残っている。さっき「海鮮は現地で食べたほうがいい」と書いたが、まさにそれが起きた。到着して最初に口にしたものが、その日いちばん良かった。

函館駅で買ったいかせんべい。イカを圧縮して焼いた大きな一枚を紙に包んで持っている
函館駅のいかせんべい。イカをそのまま圧縮してある。

函館駅に着いたら、改札を出る前に構内の土産物売り場をのぞいてみることをおすすめする。

まとめ

  • 札幌から函館は特急で3時間半から4時間。同じ道内という感覚で旅程を組むと足りなくなる
  • 特急北斗は函館駅まで入る。新幹線の終点「新函館北斗」とは別の駅
  • 海鮮の駅弁は期待しすぎないほうがいい。冷めた海鮮と現地の海鮮は別物。函館に着いてから食べたほうがいい
  • 景色は噴火湾沿いが見どころ。寝てしまうと損をする区間がある

よくある質問

札幌から函館まで特急でどれくらいかかりますか

特急北斗でおよそ3時間半から4時間です。列車によって差があるので、最新の時刻表で確認してください。

新函館北斗駅と函館駅は違いますか

別の駅です。北海道新幹線の終点は新函館北斗駅で、函館の市街地へはそこから在来線の乗り換えが必要です。特急北斗は函館駅まで直接入ります。

駅弁は買ったほうがいいですか

4時間は長いので何かは持ち込んだほうがいいですが、海鮮は函館に着いてから食べることをおすすめします。冷めた状態で食べる海鮮は、現地のものには敵いません。

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出典

  • 所要時間・駅の構成:JR北海道の時刻表および駅案内(訪問時点)
  • その他は2026年11月の乗車時の実見にもとづく

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