2025年7月、日本のエルメスのブティックでイズミール(Izmir)のサンダルを買いました。それから約1年、夏のあいだ繰り返し履いています。
この記事で一番書きたいのは、サイズ感と、1年履いてわかった「向いている場面と、向いていない場面」です。買う前の自分が知りたかったことを、そのまま書きます。
結論:サイズは40。普段24.5〜25cmで、ジャストでした
先に答えを書きます。私の普段の靴のサイズは24.5〜25cm。選んだのはサイズ40で、サイズアップはしていません。結果、ジャストでした。
エルメスの「40」は日本サイズでおよそ25cm相当とされています。つまり、表記どおりの素直な選び方で合ったことになります。
ネット上には「ハーフサイズからワンサイズ上げたほうがいい」という声もあります。これはたぶん、足の甲の高さと、Hのストラップの当たり方によります。イズミールは甲を一枚革のストラップが覆う構造なので、足の長さより甲の高さでフィット感が決まる。甲が高めの人はワンサイズ上げたほうが楽で、標準的な甲なら表記どおりで問題ない、というのが1年履いた実感です。
サンダルは靴と違って前後に少し余っても履けてしまうぶん、大きめを選ぶと歩いたときにパカパカします。迷ったら、まず表記どおりのサイズを試着するところから始めるのがいいと思います。
実物のディテール

買った直後、部屋の床に置いて撮った一枚です。色はブラックのカーフスキン。
特徴はやはり、Hの形にくり抜かれた一枚革のストラップ。ロゴが「書いてある」のではなく、形そのものがロゴになっている。この作り方が、うるさくならない理由だと思います。

真上から見ると、外からは見えない部分がわかります。インソールは落ち着いたグレー。中央にHERMÈS PARISの刻印。
そしてストラップの裏側がゴールドがかった色になっている。履いてしまえばほとんど見えない場所ですが、脱いで玄関に置いたときにここが覗く。外から見える面は徹底して地味で、内側にだけ色がある——この配分が好きです。

裏返すと、ソールに刻印があります。HERMÈS/40/veau(カーフ)/MADE IN ITALY。この写真の時点ではまだ真新しく、地面に触れた跡がありません。
1年履いてわかった3つのこと
1. レザーは、ちゃんと足に馴染む
買った直後のストラップは硬く、正直「これ、ずっとこのままだったら失敗かも」と思いました。でも履くうちに、Hのストラップが甲の形に沿って曲がるようになり、当たっていた場所が当たらなくなった。1年経ったいまは、足に合わせて成型された感覚があります。最初の硬さで判断しないほうがいいアイテムです。
2. 薄底なので、長時間歩くのはつらい
これは正直に書いておきます。イズミールはフラットで薄い底です。見た目の美しさはこの薄さから来ているのですが、そのぶんクッション性はほとんどありません。
街を一日歩き回る、観光地を数キロ歩く、といった使い方をすると、足の裏が疲れます。スニーカーの代わりにはならない。「エルメスのサンダルだから何にでも使える」と考えて買うと、ここでがっかりすると思います。
3. ホテルやリゾートで使うのが、いちばんちょうどいい
では、どこで履くのがいいのか。1年使ってはっきりしたのは、移動距離が短くて、人の目はある場所だということです。
- 旅先のホテルの部屋から、ラウンジやレストランへ行くとき
- プールサイドやテラスで過ごすとき
- リゾートで、少しきちんとした格好に足元だけ軽さがほしいとき
- 近所で食事をするような、短い外出
ビーチサンダルではカジュアルすぎるし、革靴では重い。その中間がすっぽり空いていて、そこにイズミールがはまります。荷物としても薄くて軽いので、スーツケースに一足入れておく価値があります。
どういう人に向くか
- 向く:旅行が多く、ホテルやリゾートで過ごす時間が長い人。足元だけ軽くしたいけれど、だらしなくは見せたくない人。
- 向く:主張の強いロゴが苦手な人。イズミールは形でしか語らないので、静かです。
- 向かない:一日中歩く用のサンダルを探している人。薄底なので、この用途では確実に後悔します。
- 向かない:雨や水濡れが多い環境で毎日履きたい人。レザーなので、扱いはそれなりに気を使います。
このサンダルのメモ
- 購入:2025年7月、日本のエルメスのブティック。試着してから購入。
- モデル:イズミール(Izmir)/メンズ。カーフスキン(veau)、MADE IN ITALY。
- 色:ブラック。インソールはグレー、ストラップ裏地はゴールド系。
- サイズ:40を選択。普段24.5〜25cmでジャスト。エルメスの40は日本サイズ約25cm相当。
- サイズ選びのコツ:足の長さより甲の高さで決まる。甲が高い人はワンサイズ上、標準なら表記どおり。可能なら必ず試着を。
- 使用歴:約1年、主に夏。レザーは足に馴染む。薄底のため長距離歩行には不向き。
- ベストな使いどころ:ホテル、リゾート、短い外出。
高い買い物ではあります。でも「毎日どこでも履ける万能サンダル」ではなく、「旅先の夜、部屋からレストランへ歩く数分をきれいに見せるための一足」だと割り切ると、これ以上のものは思いつきません。
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