贅沢とは、単なる高級感ではなく、「体験に対する期待と現実の差異」をどう受け取るかにある。
■ 麻布台ヒルズに構える話題のピッツェリア
2023年の開業以来、麻布台ヒルズは「静かな贅沢」を求める層の新たな目的地として注目を集めている。その中でも、ナポリ発の本格ピザが味わえる「リストピッツァ バイ ナポリスタカ」は、オープン当初から行列ができる人気店。
■ 注文したのは1番人気の星型ピザと“マグロ”ピザ
今回は王道の星型ピザ「ドンサルヴォ」と、話題の限定メニュー「マグロのピザ」をチョイス。前者はチーズと生地のバランスが秀逸で、安心して楽しめる王道の味。だが、やはり注目すべきは“マグロ”だ。
トマトソースの上に、軽く炙ったマグロ、ルッコラ、オリーブオイルという構成。意外にも魚臭さはなく、やや和のニュアンスすら感じる一品だった。
■ イタリアンビール「オビチェ」は淡麗系
あわせて頼んだのは、イタリアのクラフトビール「オビチェ」。香りは控えめで泡も軽く、喉ごしはよいが、正直に言えば筆者の好みではなかった。しっかりしたピザと合わせるには、もう少し苦味やボディが欲しいところ。
■ 観光地化する麻布台ヒルズと、店の雰囲気
店内はほぼ満席で、半数以上は外国人観光客。英語が飛び交う空間は、まるでヨーロッパのフードホールにいるような感覚を覚える。麻布台ヒルズ自体がすでに\”東京の観光地\”と化しており、ここで食事をすること自体が「都市体験」としての価値を持っている。
■ Private Wisdom的 総評
期待値が高かった分、体験後の満足度はやや冷静なものとなった。ピザの完成度や立地、接客は一定水準を超えているものの、「麻布台ヒルズにある」というラグジュアリーブランドの裏付けほどのインパクトはなかった。
しかし、“マグロがピザになる”という発想は新鮮で、料理という表現手段における遊び心としては面白い。観光地としての麻布台ヒルズと、その中での外食体験をどう評価するかは、訪れる側の感性に委ねられているのだろう。
静けさの中で問いを投げかけるような、“贅沢な違和感”こそ、今の時代にふさわしい。
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