釜山3日目の朝。前夜に豚焼きを堪能したオムヨンベクへ、今度は看板メニューを食べに戻ってきた。「理想のテジクッパ」を掲げるこの店の、その理想とやらを確かめずに釜山を離れるわけにはいかない。


澄んだスープは、育てて食べる
運ばれてきたテジクッパは、濁った白湯を想像していた私の予想を裏切って、澄み切った豚の出汁にご飯が沈む上品な佇まいだった。ひと口目は、正直に言えば薄い。だが、これは完成品ではなく素材なのだと途中で気づく。キムチをのせ、肉と一緒にすくい、薬味を溶かしていくうちに、スープの塩味と旨みがだんだんと積み上がっていく。気づけば、ドラマの主人公のように無言で食べ進めて、完食していた。

脇を固める、スユクと醤油麺
卓にはスユク(茹で豚)の盛り合わせと、醤油だれの温麺カンジャンククスも。しっとりと茹で上がった豚は塩気を控えた分だけ肉の甘みが立ち、素麺のような細麺は箸休めにちょうどいい。クッパを「育てる」合間に挟むと、また最初の一杯に戻りたくなる。朝からよく食べた。

この日のメモ
- オムヨンベク(엄용백돼지국밥)海雲台店は、テジクッパ(豚クッパ)専門の人気店。朝から営業しており、朝食利用が可能(営業時間は要確認)
- スープは濁り系ではなく澄んだタイプ。最初は薄味に感じるが、キムチ・肉・薬味を加えながら味が育っていく設計
- スユク(茹で豚)や醤油だれの麺カンジャンククスとのセットも人気
- 前夜の豚焼きの記録はこちら。同じ店の昼と夜で、まったく別の顔がある
腹ごしらえを済ませたら、車で古都・慶州へ向かう。新羅千年の都である。
※2026年8月訪問。価格・営業情報は訪問時点のものです。
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